江戸時代以前のこのあたりは瓦の土が産出し、また瓦の製造も行われていました。秀吉の大阪城にはこのあたりで製造された瓦が使われています。

この瓦の製造過程で「土練」という過程があります。これは採った土を練り上げ土の中にある空気を抜き取る作業で、とても大切な過程です。これを怠ると、瓦は焼成過程で割れてしまいます。

」はこの
土練という言葉から来ています。

そしてその中に下述の意味を「
練りこませている」のです。「」の中の「」、「」の中の「」、「」の中の「新」、「」の中の「」このお屋敷の再生は単なる古いものを残すだけの再生ではありません。

「からほり」という場所の「和」のお屋敷の中に「洋」を練りこみ、そして「古」に「新」を練りこむことで新しい再生を目指しています。

新しい再生とは、この町が本来持っている、優しさや温かさを生かしつつ、更に、やってくる人々にも同じ思いを感じてもらう。そしてやって来た人々のエネルギーを、今度はこの町に還元してもらい、活気ある街づくりを目指すことだと考えています。

  この町もマンションやビルといった大型建築が建ち、昔の面影も少しずつ消えつつあります。これは決して悪いことばかりではありません。

土地の有効活用、あるいは災害時の対応といった面では理にかなっています。ただ秩序なく、合理面ばかりが表に出てくると、やがてこの町のよさも消え、生活感のない無機質な町に変わってしまう恐れがあります。

このお屋敷の再生はこういったあたらしいながれのなかに、つまり「新」の中に「古」を練りこますことでこの町が持っている秩序、温度を保つ役割になりたいのです。

「洋」の流れの中で「わ」を練りこむことで、日本人本来が持っている安堵感を感じてもらい、懐かしさとやすらぎを感じた街づくりを目指しています。

「練」の再生事業は、「からほり倶楽部」が上述の考えを発信する形です。

*この建物は大正末期に神戸の舞子よりこの場所へ移築されました。

解体された建物は船に積まれ、大阪湾から東横掘川を経て陸揚げされ当地に移築されました。移築完成までに6年の歳月がかかりました。
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